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(2) 中之島地区について
〔現 状〕
- 中之島地区は、東洋陶磁美術館やリニューアルした中央公会堂、堂島・土佐堀川や中之島公園など、文化施設や水と緑豊かなオープンスペースのある、大阪市を代表するシンボル・アイランドである。
- 中之島地区では、このような水と緑に恵まれたステータス性のある環境や文化・歴史性を生かし、オフィスや文化施設等の立地誘導を図っており、最近では、大阪大学中之島センターや国立国際美術館などのアカデミックな施設や関西電力新本社ビルが順次オープンしている。
- 対岸の阪大病院跡地では、朝日放送の新社屋や多目的ホール、伝統芸能教室など情報・文化・居住機能等が複合する水辺を生かしたアメニティが豊かな民間開発が平成20年春のまちびらきに向け本格化しているなど、平成20年度の完成を目指して工事中の中之島新線の整備を契機に、民間開発の気運が高まっている。
- 中之島4丁目付近では、市有地と民有地が混在する比較的大規模な低未利用地や近代美術館用地など今後開発が可能となる土地が点在しており、地区全体で文化性やにぎわいを創出する民間等の開発が促進されるような条件整備が課題となっている。
- また、中之島東部地区やその周辺には、中之島公園をはじめ市役所、中央公会堂、府立図書館、東洋陶磁美術館など多くの近代建築や画廊などがあり、大阪の近代の歴史や文化を代表する貴重なエリアとなっている。中之島新線新北浜駅の整備に伴って中之島公園の再整備が予定されているが、整備にあたってはこのような中之島地区特有の資源を活かしていくことが必要である。
- 中之島新線の整備に伴い、ウォーターフロントにおいて八軒屋浜の再生及び中之島歩行者専用道路の再整備が計画されているとともに、中央卸売市場の整備に伴い安治川沿いに親水護岸や船着場の整備が予定されている。こうした計画を連携させて、中之島地区を中心とする東西に連続し親水性が感じられる歩行者ネットワークの形成を図ることが必要である。
- また、中之島新線の玉江橋から新桜島までの西への延伸が、平成16年10月の近畿地方交通審議会答申第8号の新規整備路線として選定されており、西九条駅での阪神西大阪線との連絡による神戸方面、JR環状線との連絡による関西国際空港方面へのネットワークを強化するとともに、京阪本線から大阪駅周辺・中之島・御堂筋周辺地域及び大阪臨海部をつなぐ東西軸を形成することで大阪市全体の都市機能の強化に資すると期待されている。
〔事業展開の方向性〕
- 中之島地区においては、中之島新線の整備を契機として民間開発の促進を図ることが大切であり、特に、中之島4丁目付近では、土地区画整理事業による敷地の整形化などを行い、質の高い民間開発の早期誘導に努められたい。
- また、市有地の資産価値を最大限活用し、近代美術館と一体となった魅力的なまちづくりを誘導する観点から様々な民間活力の活用方策の検討も行いながら、国際文化交流ゾーンにふさわしいまちづくりを誘導できるよう取り組まれたい。
- 中之島新線の整備を契機に、中之島歩行者専用道や中之島通りの復旧に際しては、親水性、豊かな緑、ゆとりある歩行空間を確保し、八軒屋浜から中央卸売市場方面に至る快適な歩行者ネットワークづくりを進めるとともに、人道橋等により中之島と対岸とを結び阪大病院跡地の複合開発とも連携させるなど歩行者ネットワークの回遊性を高め、活気と賑わいに満ちたまちづくりに努められたい。
- 中之島公園の再整備については、水とみどりの魅力あふれる環境の下、高い文化・歴史性を持った東部地区の資源を最大限活用するとともに、公共施設の開館時間の弾力的な運用なども行うなど様々なソフト施策を民間とも協働して行い、多くの市民やビジターでにぎわう地区の中核となる公園として再整備されるよう取り組まれたい。
- さらに、このようなまちづくりを大阪市西部へ広げていく上でも非常に重要な中之島新線の延伸については、沿線地域の活性化のみならず、今後の大阪全体の都市再生にも大きく寄与すると考えられ、臨海部の開発動向等を勘案し採算性を慎重に見極めた上で、事業主体や新たな支援制度も含めた事業手法のあり方、導入空間の可能性などについての検討が必要である。
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